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あれから、真尋くんに何も言わず無理やりわたしを抱っこしたまま、連れてこられたのは保健室。


中に入ってみると、偶然なのか誰もいなかった。

奥にあるベッドに連れて行かれ、そのままおろされた。


……世唯くんはいったい何を考えてるの?

この前、わたしのことを簡単に突き放してきたくせに。


わたしが真尋くんと一緒にいようが、関係ないって勝手にしろって言ったのは世唯くんなのに。

なんだか、前よりわたしたちの間で溝ができたような気がしてうまく話せない。


黙ってベッドに座っていると、世唯くんが救急箱と湿布を手に持ってこちらにやってきた。


「……足貸して」

「い、いい……。自分でやる…から」


いま複雑な気持ちを抱えたまま、世唯くんと2人でいたくないし、触れられたくもない。


「……ダメ。
ちゃんと俺の言うこと聞いて」

そう言うと、無理やり足を触って靴下を脱がせてくる。