「お先に失礼しまーす」
「はい、お疲れ様でしたー」
この場にいるのは、私と西口くんの2人だけになった。
パソコン画面の時計に視線を向けると、8時を過ぎたところだった。
よし、心の準備はできた。
後は西口くんに声をかけるだけだ。
落ち着いて、いつもの調子で、声をかけるだけだ…。
…いつもの調子でって、名字じゃなくて名前でいいのか?
その辺りを考えていなくて、私は戸惑った。
でもこの場にいるのは私と西口くんの2人だけだから、名前で呼んでもいいよね…?
そう覚悟を決めると、
「輝明さん」
「蜜実さん」
私と西口くんの声が同時に重なった。
「あっ…」
「えっ…」
何とも言えないタイミングに、私たちは口を閉じた。
「はい、お疲れ様でしたー」
この場にいるのは、私と西口くんの2人だけになった。
パソコン画面の時計に視線を向けると、8時を過ぎたところだった。
よし、心の準備はできた。
後は西口くんに声をかけるだけだ。
落ち着いて、いつもの調子で、声をかけるだけだ…。
…いつもの調子でって、名字じゃなくて名前でいいのか?
その辺りを考えていなくて、私は戸惑った。
でもこの場にいるのは私と西口くんの2人だけだから、名前で呼んでもいいよね…?
そう覚悟を決めると、
「輝明さん」
「蜜実さん」
私と西口くんの声が同時に重なった。
「あっ…」
「えっ…」
何とも言えないタイミングに、私たちは口を閉じた。