私はあの日美しい蝶を見ながら涙を流した。

ぼんやりとそう考えていたら


「南雲さんっ!」



焦ったような声が耳に響いた。



振り返ってみると遠山さんが走ってきていた。



「……?」



首を傾げた。


どうしてこの人は怒っているのだろうか。