数日が経ち、
俺を引き取りたいという家族とやらに会う日が来た。
それが今の母さんと父さんだ。
「貴方ね蓮」
女の人は俺にそう言った。
「だからなんだ。」
「貴方を見た瞬間和樹さんと話して決めたのよ。引き取ろうって」
和樹さんとは、きっと父親だろう。
「こんなでかい俺を引き取って何になる。
俺より先に入ったやつを引き取ってやれよ」
もう家族なんて要らない。
俺はそう思ってたから引き取って欲しいなんて思わない。
「蓮、という名前だったかな?
お前の顔を人目見た時わかったんだ
生きる希望なんてなく、ただ毎日を何も考えず何も思わずなにも見ず、生きてるんだと。
俺達が見せてやりてえんだ。お前が望んでる光を」
その女の隣にいる和樹さんとかいうやつが俺に言ったんだ。
「貴方を引き取りたいと思うの。嫌かしら?」
俺は、どうしたいんだ。
俺は、何を望んでるんだ。
「正直わかんねえ。けど、あんたらの家族になってやってもいい」
俺は咄嗟にそう言ってしまった。
でも本音だ。
この人達の家族になってみたいと思ったんだ。
でも
この数ヶ月前に家族を失った俺が、新しく血の繋がりなんて一切ない家族に入るんだ。
そう思ったら、怖くなった。
でも、この人達は裏切らない
何故か分からないが、そう思えたんだ。

