笑わない少女




Side.蓮


凛衣があんな姿になった時、一瞬怖くなった。


俺の昔の過去と重ねて見てたのかもしれない。


だからこそ動けなくなったんだろう。



俺の過去を今から少しだけ話す、



俺が施設に入ったのは、中学生になる前の12歳の頃だ。


それまでは、父、母、兄、3人で暮らしてた。


どこにでもいる普通の家庭だった。


でも、父親の会社が倒産してから俺の家族はおかしくなった。



父親は酒ばっかり呑むようになった。



呑んでは、ベロベロになって暴れる。


母さんにまで手を出すようになった。


「お前が悪いんだろ!死ねよ」

そんな言葉を殴りながら浴びせてた。


兄さんは母さんを庇ってるのに


それを見てる俺は何も出来なかった。



毎日殴られる母さんは、顔以外体は痣だらけだった。


何も抵抗しない母さんに俺はイラつきを感じていた。