笑わない少女



Side.啓


「おい蓮」



「あ''?」


苛立ってる蓮は俺にしかきっと対処出来ない。


ここまで言えるのも、怒らせるのも、和ますのも俺の役目だ。


「さっきは悪かった。蓮ひとりが悪いわけじゃない。ただ俺らもどうしていいのか分からねえ」


だから分かってくれ、蓮。



お前をもう二度と、あんな風にはあんな思いにはさせたくねえんだ。




「ああ、分かってる。」


蓮はきっと、分かってる


だからこそ、凛衣ちゃんに対して動けない自分が歯がゆくて仕方ないはずだ



「なあ、蓮」


応答しない蓮に、俺は話し続ける



「凛衣ちゃんだけは失わないようにしろ」



「あ''!?」


俺は蓮に何が起こったのか知ってる中で言う。


蓮も分かってるからこそ俺の発言にムカつくのだろう。