結婚してみませんか?

「あ〜温泉は良いなぁ。」

しばらく露天風呂でまったりして、この後の事を考えてみる。

果たして、俺の理性は最後まで持つだろうか?

婚前旅行…同じ部屋…酒…恐らく隣同士に並んだ布団…

俺の理性では…無理かもしれない。

でも、気合い入れて頑張るしかないか。

露天風呂を出て部屋に戻る。恋ちゃんはまだ戻ってきてなかった。何を見るわけじゃないけど、しばらく窓の外をボーっと眺めた。

「ごめんなさい。遅くなりました。」

恋ちゃんが部屋に戻ってきた。体が温まったのか、頰がほんのりピンク色に染まっている。

「露天風呂気持ち良かったね。じゃあご飯にしようか。」

窓際にいた俺は、食事が並ぶテーブルへ移動する。恋ちゃんの後ろを通った時に思わず、目に入ってしまった。

髪をアップにしている恋ちゃんのうなじ…色気が凄い。

「どうかしましたか?」

恋ちゃんの後ろで立ち止まる俺に声をかける。

「何でもないよ。それにしても美味しそうだね。食べよう食べよう。」

にっこり笑って誤魔化すと、恋ちゃんの前に座りテーブルに並んだ料理を眺める。

料理のメインは蟹、これは美味しそうだ。ビールを飲みながら、蟹料理を堪能する。

「前から思ってたけど、恋ちゃんってお酒強いよね。」

「そんな事ないですよ。割と早く酔いが回ります。」

「あはは、全然いつもと変わらないし。」

食事を終え、後は寝るだけになった。

恐らく閉ざされたあの(ふすま)の向こうに並んだ布団が準備されているのだろう。