一番近いのに…






「その子はさ、彼氏がいままで出来たことないんだってよ。だからさ、手を繋ぐのも初めてらしくて…」

「猫かぶってんじゃない?」

「それはないな。俺が好きって言うたびに顔赤くして…耳まで真っ赤でさ…やべぇ可愛すぎる…」

「あんたがそこまで惚気けるなんて…ね…」


私はイライラし始めていた。だから、その女の嫌味を言ってやろうと「写真見せてよ」と言ってみた。


けれど、晃は頑なに拒否して話を続ける。


「毎日メッセージ送り合ってんだ。あと、寝落ち通話も…かわいい声してんだよ…まあ向こうは自分の声嫌いだって言ってるけど。」

「ふーん。付き合うの?」

「それは…うーん」