一番近いのに…






隣を歩く彼女が、手を繋ぐ。
それに応じるように晃も手を繋いでいる。


ああ、苦しい…


この瞬間が一番嫌いだった。前しか見てない二人が羨ましい。


でも、振り向かれたら困る。今の私は泣いているから。


何度も、何度もこの経験をしているのに、どうして学習できないんだろう。


頬を伝う涙を手で拭いながら、胸元らへんの服を強く掴んだ。


朝から最悪だ…


嫉妬とか、ヤキモチとか妬いていい立場にないのが悔しい。


そして、一緒にいる時間が誰よりも長いということが、もっともっと悔しかった。