ドライヤーのスイッチを消し
化粧水をペタペタと顔に塗り込み
電気を消してベッド上に寝転んだ

明日は休みだからアラーム消そう

枕元をゴソゴソと探りスマホを手にとる

新着メッセージ…

船瀬からラインが来ていた

"家ついたー?今日はありがとう✩楽しかった
また飲み行こーぜぇ♡"

"ごめん風呂入ってたわー
こっちこそありがとう✩是非とも♡
まだまだ話したいことあるし!"

時計を見ると夜中の1時を過ぎようとしていた

船瀬に返信を送って、アラーム音を消して
目を閉じた

『俺と、付き合わないか?』

何度も何度も相沢の言葉が脳裏に
浮かんでくるのを必死に消しながら

翌朝、目を覚まして、スマホの時計を見る

9:47

マジか…

さすがに寝すぎた…

起き上がって顔を洗いに洗面所へ向かった

肩まで伸びた髪を一つにまとめて
バシャバシャと顔を洗う

鏡に映った自分と目が合う

『俺と、付き合わないか?』

まただ…

もうーうるさいうるさい!

頭を横に振るい昨夜の相沢の言葉を
忘れようともう一度顔をバシャバシャと洗った