「もうすっかり暗くなってしまいましたね」
5人は揃って部屋から出ると、街には光が灯っていて、幻想的なパリの街並みがそこにはあった。
「今日は、というかここ数か月いろいろとご迷惑おかけしました」
南は再び深くお辞儀をして、今までのことを再度謝罪する。
「好きな人の為だったんですよね」
桜が言うと、南は小さく頷いて隣にいる桜の手をぎゅっと握った。
「また、会いましょうね」
「はい」
2人の会話が終わると、遠慮がちに尚は話し出す。
「じゃあ、僕はこっちなので。桜、あとで連絡するよ」
「うん、待ってる」
「じゃあ」
尚は、1人パリの街に消えていく。
「ルイ、きっともう大丈夫だよ。もしダメになったら日本にいつでも来ると良い。なんなら、僕が大学に頼んで講師として雇ってもらうようにするから」
「ははっ、そこまで迷惑かけられないよ」
「うん、その意気だ。じゃあ、僕達は明日帰国するからもう帰らないと。お元気で」
「また会いましょう」
挨拶を済ませると、奏音と桜もまた南とルイの元から立ち去る。
2人は、奏音と桜の姿が見えなくなるまでそこで2人を見ていた。



