「あら、真鍋さん。わたし勇也くんと付き合うことになったの」 芹沢さんはわたしに気づくとわざと聞こえるようにか大きな声でいった。 その声にほかのクラスのひとたちもでてくる。 「あ、そう、なんだ・・おめでとう」 混乱した頭の中から精一杯だした言葉だった。 「ありがとう、だからもう勇也くんとは話さないでね?」 「え?」 「ほら、勇也くんもいいなよ」 そのとき、ずっと目を合わせてくれなかった勇也がこっちをみた。 そしてわたしの顔をみてはっきりとこう口にした。