「バレンタイン、だろ?」 「なんだ、わかってるじゃん。これ葵とわたしで作ったからあげる」 葵。の部分を少し強調していった咲茉はそういって俺に押し付けるように渡してくる。 葵はというと心ここにあらず、という感じでぼーっと成り行きを見守ってる感じだ。 「・・・ありがと」 まさか、葵からもらえるとは思っていなかった。 まあ咲茉と2人で作った、あくまでも2人からということなんだろうけれど。 でも、嬉しい。 つい頬が緩みそうになるのを抑えた。