「梨花子先輩、どうしました?」 「あ、ごめん」 いつの間にか洗濯物を干していた手がとまっていたのに気づいて光姫に謝る。 「いえ、大丈夫ですけど。なにかありました?」 光姫はわたしのことをすごく慕ってくれていた。 そんな光姫をわたしは道具として使ってしまった。 「なんでも、ないよ」 本当は、頭ではわかってる。 こんなやり方よくないことくらい。 どうせなら、いっそ罵倒されたほうがよかった。 それなのに真鍋さんの頭を下げる姿。 そんなのみたら、負けたと思うしかないじゃない。