「ねえ,歌南。普段と違う私って何かな?」
「どうしたの?急に。」
「えっとその〜イメチェンを考えてて…………。」
くっ苦しいか…?
「そうなんだ〜」
イケた〜〜〜〜!相談した相手が歌南で良かった。菜摘なら速攻でバレてた…。
「う〜ん。萌ちんは顔が可愛いから,ガーリーな服ばっかりだけど,イメチェンするならクールな服を着てみたら?なっつんの私服みたいな?」
「なるほど!確かに菜摘の服はかっこいいものばかりだもんね!ありがと歌南!」

「よし,いつもと雰囲気違う…………よね。菜摘がいつも服を買ってるブランドだから大丈夫!」
土曜日の夜,私は早速新しく買った服を部屋で試着していた。
「萌〜,おやつあるわよ〜」 
「母さん!この服どう?大人っぽいでしょ!」
「あら?いつもと雰囲気違うのね。でも萌にはいつもの服の方が似合うと思うけど…………。」
「そうかな?でも明日はこの服で出かけるね。」
いつもなら私が服を買うと似合うと言ってくれる母の反応はイマイチだった。でも母さんは,同性だしね!と私は自分に言い聞かせて今夜は美肌パックをして,寝ることにした。