「メンバー皆んなでなっちゃんの店行くの楽しみだわ」


「本当に来てくれるの?」


「んー、まぁ、プライベートで全員揃うのは難しいから、なんか企画しようかな?取材とか、景色がいいから撮影とかにも使えそうじゃん」


「えー、すごい」


「店の名前とか出していいなら、宣伝にもなるし」


「ちょっと待って、三代目が来た店ってなったら、大変な事になっちゃったりする?」


「かもね?」


「……」


「やっぱ名前は出さない方がいい?」


「それは、ちょっと考えてからだけど、臣くんって、すごい人なんだなぁって改めて実感した」


「すごいかどうかは、別として、まぁ、影響力はあるよね」


(私って、そんな人と付き合うことになったんだ。なんか、勢いで付き合うことにしちゃったけど大丈夫かな。隆二くんにも紹介されたのにやっぱり無理なんて言える?)


「何考えてる?」


「あぁ、皆んなが来てくれるなら、覚悟決めないと、と思って」


(本当は臣くんと付き合うのに覚悟決めるってことだけど)


「そっか、じゃあ名前出さなくてもいいけど、会社でキッチンとかファームの事業も始まったから、そっちで何かつなげてもいいし」


「ちょ、ちょっと、待って。臣くんの事務所もすごいんだね(汗)」


夏月は、返事してしまったことに大いに反省した。