君の声

学校が終わり、俺は家に帰った。

両親とも仕事で帰ってくるのは毎回遅い。

1人では、広過ぎる家でお手伝いさんに挨拶を済ませると、唯一防音になっている俺の部屋に駆け込む。

いつも、ここで歌を撮影しているのだ。

勿論、顔出しはしていない。

スマホを開き、つい先日上げた動画のコメント欄を確認する。

『KENTOさんのオリジナル曲聴いてみたい〜』

『アルバム発売期待してます!』

コメント欄を、開いてみるとほんとんどそのような内容ばかりだった。

俺は、盛大にため息をつく。