花には『花言葉』というものが存在する








花屋で売られているものにも、

道端に人知れず力強く咲いているものにも、

ひとつひとつに意味が込められている







桜が春の訪れを告げ




向日葵は太陽を見上げる




金木犀の香りが宙を舞い




椿は新しい時代を連れてくる








特に私にとって金木犀の香りは









言葉では上手く表現出来ないような
そこはかとない寂しさとともに






とても暖かく、
心が満たされていくような幸せな時間












そんなふたつの矛盾した季節を
連れてくるものだった












もうあれから五年の月日が経つ




しかし、心の傷は未だ癒えず

どこかで彼の面影を求めてしまう自分がいる









「そんな気持ちに区切りをつけよう」














そんな思いを胸に
このような形で表現することにしました



これは、私にとってとても幸せで

とても苦しかった学生時代の実話です