この世界の人々は、皆それぞれに " 色 " がある。



それを親から与えられた人も居れば、自分の意思で持つ人も居る。
単にその人の好きな色だったり、個性としての色だったり、才能としての色だったり、それは人それぞれ全く違うモノだ。






つまり、色を持っていることが当たり前。

すなわち、色を持っていない人間は…その逆。





私を含める多数派の人間が正常ならば、色を持たない人間は " 異常 " と扱われてしまう。

人として欠けてはいけないモノが欠けてしまっている人間は、俗に言う " 社会不適合者 " 。
また、彼らは色を持つ人間から「 お前らの存在価値は無い 」と、吐き捨てられてしまうような立場に居るのだ。


その為、色を持たない人間は社会から隔離され、世界から隔離され、何の色も無い空間に閉じ篭るようになってしまっている。
そして、自らの存在価値が理解出来なくなってしまい、自分自身を殺してしまう人も居る。






…なんて生きづらい世の中なんだろう。