初めてこの病気のことを人に話して、そして初めて、暒くん以外に友達が出来た。

確かに暒くんは恋しいけれど、過去から未来にやって来た今、私はとても幸せだ。






「 …ありがとう。本当に、本当にありがとう。 」

『 こちらこそ、ありがとう。 』






人と交わすのは数年ぶりの " おやすみ " の言葉を交わし、真っ暗になった部屋に夜景が覗き込む。


久しぶりの整った環境に、落ち着いた精神。

眠気が襲ってくるのも当たり前で、私はそのまま、胡蝶さんよりも先に眠りについた。