『 今日から君は、Fairyの烏禅くんだよ。 』






晴雷さんが言うと、游鬼さんは『 (からす)…確かに真っ暗だ〜。 』なんて、俺の真っ黒な髪や服を馴れ馴れしく触ってきた。





「 ……俺が、Fairyに? 」

『 そう。君の名前は、もう " 朱雀 翔湊 " じゃない。 』




晴雷さんは後ろの机に手を置いて、もたれかかるようにしてこちらを見つめた。紅苺さんは『 いい名前だね。 』と言いながら、游鬼さんに笑いかけている。

そして再び、晴雷さんが口を開いた。




『 今日から君は、" 烏禅 " だよ。 』




もうすぐ二十歳になる、という時。
俺は何故か、殺し屋の仲間入りをすることになった。