「馬鹿にしてないよ!黒河の間抜け面が見たかっただけだし!」



それ以外にない!



「馬鹿にしてんじゃねーか!」

「悪いんかー!」

「認めてんじゃねー!」

「おーおーおーおー、出会った瞬間もう漫才かぁ?」



あたし達の言い合いに途中参戦したのは、お久しケン先生。



ケンの一言で、教室は笑いで溢れる。



「あ、ケン久しぶり~」

「…出番無かっただけだろ(ボソ)」

「おぉっとガッちゃん。今のは聞き捨てならないなぁ?明日には校内掲示板に……」

「だぁぁぁあ!!やめろ!!」

「ガーハッハッハッ!俺の勝ちだな、膝ま付きたまえよ!」



ケンはいつもの大口で笑っている。



………あ!



「は、歯が光った?!」

「ただの金歯だよ!」



ケンに聞こえないよう、小声で言う黒河。



金歯って、お金かけるとこそこかよ!