にしても今、紀ちゃんの口から聞き捨てならぬ言葉が発せられた気がするぞ?
「「…お互い様?!」」
微妙な間!
スピード!
イントネーション!
全てがピタリと合致する。
「オセロはホント得意だよね、ハモり」
「やはり日々練習の積み重ねですか?」
「カッコいいーねー」
「さすがね」
もうこんな台詞も聞きなれたもんだ。
「ったく、お前いちいちハモるなよ。めんどくさいし」
「その台詞、そっくりそのままアンタに返す~」
「じゃ、また送り返す」
「受信拒否~!」
「はんっ、送信完了したっつーの!」
――――“バシっ”
「いい加減にしろ!どーも、」
「「ありがとーございました~!」」
パチパチパチパチ。
……はっ。
俺としたことが!
白河にまた、のせられてしまったわけだ。
「ついにオセロの漫才も、完成形だねー」
「ライブやろーぜライブ」
「やったー、生ライブだぁ!」
「…チケット完売だね」

