委員長の鏡みたいな人だとつくづく思う。
真面目で頭がよくて、おまけにとっても親切で。
三谷くんが委員長なおかげで、副委員長の私はいつも楽をさせてもらっている。
委員会の仕事やなんかで、どんくさい私が困ってやないかと、三谷くんはいつも心配してくれるのだ。
“大丈夫? 問題ない?”って。
そして、今日もまた――。
「大丈夫、じゃなさそうだよね……」
「あのっ」
(いつもいつもまたいつも、迷惑かけてごめんなさいっっ)
心の中で平謝りしながら、私は縋る思いでお願いした。
「助けてもらってもいい……?」
もちろん、心優しい三谷くんが困っている人間をほおっておけるわけがなかった。
「僕、理科はわりと得意なほうだから。それに、意外とパズルとか自信あるんだ」
三谷くんはさも楽しそうに笑った。
(そっか、私が気にしないようにって……)
三谷くんはどうしてこんなに、みんなに優しくできるんだろう?
「ありがとう」
心強いなって安心したのと、申し訳ないのと、自分が情けないのと……いろんな気持ちがごちゃまぜになって、私は力なく笑った。
真面目で頭がよくて、おまけにとっても親切で。
三谷くんが委員長なおかげで、副委員長の私はいつも楽をさせてもらっている。
委員会の仕事やなんかで、どんくさい私が困ってやないかと、三谷くんはいつも心配してくれるのだ。
“大丈夫? 問題ない?”って。
そして、今日もまた――。
「大丈夫、じゃなさそうだよね……」
「あのっ」
(いつもいつもまたいつも、迷惑かけてごめんなさいっっ)
心の中で平謝りしながら、私は縋る思いでお願いした。
「助けてもらってもいい……?」
もちろん、心優しい三谷くんが困っている人間をほおっておけるわけがなかった。
「僕、理科はわりと得意なほうだから。それに、意外とパズルとか自信あるんだ」
三谷くんはさも楽しそうに笑った。
(そっか、私が気にしないようにって……)
三谷くんはどうしてこんなに、みんなに優しくできるんだろう?
「ありがとう」
心強いなって安心したのと、申し訳ないのと、自分が情けないのと……いろんな気持ちがごちゃまぜになって、私は力なく笑った。



