まだ小学6年生。 私だって、まだお母さんたちと一緒にいたいのに。 陽介くんもきっと寂しいよね。 それなのに、お母さんと陽向くんのために自分が犠牲になる覚悟を決めていた。 「陽介くんは、いいお兄ちゃんだね」 「そんなことないよ」 「同じ中学校に行けないのはちょっと寂しいけど、私、応援する!」 陽介くんはすごい。 家族のために、こんなにしっかりと自分の道を決めている。 「ありがとう、藤宮」 私にお礼を言う陽介くんの顔は、さっきよりも少しだけ晴れやかだった。