「失礼します」 ドアを開けるとすぐに漂う消毒液の匂い。 「あら、藤宮さん」 その奥で仕事をしていた保健室の先生に微笑まれて、それだけで安心した気持ちになる。 「陽介く…藤沢くんの荷物を持ってきました」 「あらぁ、わざわざありがとう」 保健室の先生が荷物を受け取った。 とても優しい笑顔。 この笑った顔が、少しだけ聖くんに似ている気がした。 全く関係ないのに。 どれだけ私の頭は聖くんだらけになっているのだろう。