バタッ!


そう思った途端、誰かが倒れた音がした。


「おい、大丈夫か!」

「しっかりしろ、藤沢!」



藤沢…!?


後ろを見ると、陽介くんが先生たちに抱えられて列から外れていた。



「ゴホンッ」


一瞬のざわめきも、校長先生の咳払いに静まったが、みんな動揺していた。



陽介くん大丈夫かな……