私たち、まだ付き合って1ヶ月だよ?
まだ30日しか経ってないのに……
「イヤだ」
気がつけば、この言葉を発していた。
「聖くんがなにを考えて言ってるのかわかんないけど、別れるなんてイヤだよ」
「美央……」
私の名前を呼ぶ聖くんの顔が歪む。
「私、しつこいからね。
納得するまで引き下がらないよ。
聖くん、私のことを嫌いになった?」
「……うん」
「ウソだね」
「ウソじゃない」
「じゃあ、なんでそんな苦しそうに、泣きそうな顔してるの?」
「……!」
聖くんは図星をつかれたかのように黙りこんだ。
「言ってよ……
私、そんなに頼りない?
聖くんの中の私は、一体なんなの?」
声を出せば出すほど、溢れてくる涙。
もう、顔がグシャグシャなはず。
でも私が引き下がったら、聖くんは遠くへ行ってしまう。
ねぇ聖くん、黙ってないでなにか言ってよ。

