「陽介と美央はまた同じクラスだってな?」 近所の公園でキャッチボールをしながら彼は言った。 「うん、6年間一緒なんだよ!」 「すげぇよな。運命なんじゃね?」 冗談ぽく聖くんは言った。 「運命かぁ、なんか素敵な響きだね! ねぇ、陽介く…」 陽介くんに声をかけようとした。 でも、最後まで言えなかった。 彼が、すごく悲しそうな顔をしていたから。