「美央!」 母が私の名前を呼んだ。 フワッ そして顔を上げた途端、頭の上に何かが触れた。 「……っ!」 私の、愛しい人。 「聖くん…!」 「はぁ…みお…ほん、と、に、泣き虫…な…」 苦しそうに、でも優しい声で私の名前を呼ぶ。 正直、もうダメかと思っていた。 でも、私の好きになった人がそんな弱い人なわけがない。