病室に戻ると、花田先生がおかえりと言ってくれた。
「先生、今日は本当にありがとうございました」
「俺がお前たちのためにしてやれることはこれくらいしかないからな。
その代わりホテルは俺と一緒な?」
「えっ!?」
ホテルが先生と一緒!?
それはそれは、天地がひっくり返っても嫌だ。
「そんな嫌そうな顔するな。
部屋が一緒とは言ってないだろ」
「あ、そっか」
そうだよね、さすがにそれは有り得ないか。
「ふっ」
「「ふっ…?」」
先生と同時に声がした方を向いた。
「っ……!」
「赤城……!」
「美央の天然っぷりは相変わらずだな」
私たちのやり取りを聞いて、聖くんが笑った。

