ピーポーピーポーピーポー しばらくして、救急車が到着した。 救急隊の人たちが慌ただしく処置をし、病院に運ばれた。 「聖くん、聖くん……!」 「……」 何度呼んでも返ってこない返事。 ギュッと握っても握り返してくれない手…… なんで聖くんは私をかばったの? なんで神様は聖くんにばかりこんな苦しい思いをさせるの? なんで、なんで、なんで? どこにもぶつけられない疑問が頭の中をグルグル循環している。 「聖くん、お願い……目をあけて!」 私はもう一度聖くんの手をギュッと握って、祈った。