「オレは幸せだな」 聖くんが呟いた。 「まだ油断はできないけど、一応退院できて普通の生活ができるようになってるんだから」 「そうだね。 でもそれは、聖くんが頑張った証だよ」 「じゃあ、美央の勲章だな」 「え?」 私の、勲章……? 「前にも言ったけど、オレが元気になったのは美央がずっとそばで励ましてくれたから。 美央がいなかったら、オレはずっとここから出られなかったよ」 だから、オレがここにいないのは、美央が頑張ってくれたからだ。 聖くんの言葉が、心に染みた。