「悟」 「ん?裕子か、何深刻そうな顔してんだよ」 悟は笑って私の型を叩く。 「話、あるの」 「話?」 「屋上行こう」 状況が分かっていない悟を連れて、私は屋上へと足を進めた。 「ゆーこー」 「………」 「裕子?」 「………」 「裕子」 あと一歩で屋上。 そのところで悟は私の手首を掴む。 「なんだよ、なんか言えよ」 「………悟」