鏡を見るのが、嫌いだった。
冴えない、ブサイクな女が、其処にはいるから。
貶されることしか知らない、無価値な顔が、其処にはあるから。

溜め息をつく。

何の為に生きているのかしら。
どうして此処に、存在するのかしら。

それを、考えなかった日は、きっと、無い。

この世に生を受けて、十四年。私は中学三年生。
もうすぐ、十五になる。

何処にでもある、市立の中学に通う。
成績はギリギリ上の方。
スポーツは下の下の下。
正確はネガティブ。
非リア充。
そんなところだろうか。