幸せの触り方

放課後

私はすぐにショウのところに行った。

ショウは私の手に紙を握らせた。

四つ折りしてある、その紙には
〈天才ショウ様〉
と書いてある。

開けてみると
そこには

ショウの携帯番号とアドレスが書いてあった。


ショウの顔を覗くと
ショウは優しく微笑みながら

「またタイミング悪くなったらイヤっしょ?だから」
と言った。

嬉しかった。
自分の気持ちを話せる場所。それがショウだった。

ショウは私の目を見ながら言った

「で、昼休みはどうした?」

私はタカシとナツコが別れた事を伝えた。すると


「お前はタカシすきなんだろ?」

「ぅん…」

「じゃぁ、それだけで良いんぢゃん?ナツコがどぅとかそんないっぱい考えても、仕方ねーぢゃん。」


ショウの言葉に少し心の重荷がとれて、ショウと恋愛話をした。

「ショウはすきな人いないの?」

「俺?
お前しらないのか。
俺、アイと付き合ってんだ。
知らない奴、あんまいねーょ。」
ショウは笑いながら言った。