幸せの触り方

それから数日後

ﾅﾂｺと私は、親友のままで居られる様に
お互いﾀｶｼの話はしなかった。
ﾀｶｼとｱﾐと4人で遊ぶ事もなくなった。


でもﾏﾕﾐは、ﾀｶｼとﾅﾂｺの情報を毎日話してくれた。

ﾏﾕﾐが教えてくれるからﾅﾂｺに何も聞かずにいられたんだ。

ﾅﾂｺと私がケンカしてから1ヶ月後、
ﾏﾕﾐからいつもの様に授業中手紙がきた。

『麗奈ぁー！新情報Get！
なんと！！

ﾀｶｼとﾅﾂｺが、ついに
別れたょ。
次は麗奈の番。頑張れ』



複雑な気分だった。
別れちゃえなんて何度も思ったのに、本当に別れると……
ﾅﾂｺに何て言ったらいいのか。
ﾅﾂｺはどんな気持ちでいるのか。
ﾅﾂｺはもぅﾀｶｼをすきぢゃないのか。


私は授業が終わったあとの昼休み、
隣の教室へ行った。
ショウに話す為に
ショウに会う為に。


ショウはすぐに麗奈を見つけ声をかけた。

「どうかした？また何かあった？」

ショウの暖かい声に、
少し心に余裕ができて、話始めようと思った時、
ショウを呼ぶ声がした。


昼休み、男子は必ず校庭でサッカーをする。


その誘いだった。

ショウは友達を待たせてこう言った

「ごめん。放課後きて。渡したいものあるし。」

私は頷いた。
ショウは私に笑顔を残して校庭に走った。


授業はあと1時間。


渡したいものってなんだろ？
全くわからないなぁ…。
ドキドキするぢゃんょー…