嵐を呼ぶ噂の学園③ 大嵐が吹き荒れる文化祭にようこそです!編

学校に着くないなや、オレの周りには人集りが出来た。


校門をくぐって中庭に行こうとするが、人で塞がれていて通れない。


思い返せば今日は一般公開の日だ。


昨日の倍の客が押し寄せてくるはず。


近隣のライバル校の生徒や光蘭の生徒の家族、近所のちびっこなど、ありとあらゆる人が来ているようだった。


その中には、汐泉と同じ制服を身に纏った女子高生の姿もあった。


汐泉ももう来ているのかな?


オレが汐泉を探していると、人集りの中心にいた生徒会長がオレに近付いてきた。


なんだ、なんだ?


一体なんのパフォーマンスだ?


シワひとつない制服をびしっと着こなし、ツカツカと大股で歩いてくる会長を見ながらオレは思った。


赤星昴劇場は始まっているんだ。


だから、飲み込まれてはいけない。


飲み込まれて進むべき方向を見失ってしまったら終わりだ。


オレは、負けてしまう。


目の前に現れる、最強の敵。


オレは息を飲んで彼の言葉を待った。



「青柳波琉くん。君と戦えることを誇りに思うよ。ずっとこの日を待っていたんだ」



赤星昴が右手を差し出してくる。



「お互い、全力を尽くそう」



オレは彼の手を握った。


伝わる熱。


そして...愛の強さ。


赤星くんも賭けをしているからな。


条件としてはフェアだ。


共に大切な人のために戦うんだ。


いよいよ、始まる。