ケーキを作っていて、思った。
やっぱり、私は料理を作るのが好きなんだって。
嫌なことがあって、封印してしまった料理だけど。
再び、キッチンに立って作っていると。
楽しいって心から思ってしまった。
要さんのように、攻撃してくる人がいたとしても。
やっぱり、料理が好きだ。
「おはようございます」
タイムカードを打刻して。
自分の席へと向かう。
8時50分。
王子とは席が離れているので、双方分かれた。
ふと、違和感を覚えたのは。
自分の席に立った時だ。
(あれ…)
斜め前の席の机に置いてあったのは、花瓶だった。
花瓶に生けられた黄色や紫色の花。
要さんだったら、ピンク色や真っ赤な薔薇のほうが似合いそうだけどなと思ってしま…。
「あ・・・」
思わず、声が漏れた。
「おはよー」
入口で、要さんの声がする。
要さんは王子のほうに向かって、「ふくふく、おはよー」と言って。
自分の席に来た。
「え、何これぇ」
要さんは花瓶を眺めた。
要さんのことだから、気づいているのか、気づいていないのか…。
机に置かれている花は、恐らく仏花だ。
やっぱり、私は料理を作るのが好きなんだって。
嫌なことがあって、封印してしまった料理だけど。
再び、キッチンに立って作っていると。
楽しいって心から思ってしまった。
要さんのように、攻撃してくる人がいたとしても。
やっぱり、料理が好きだ。
「おはようございます」
タイムカードを打刻して。
自分の席へと向かう。
8時50分。
王子とは席が離れているので、双方分かれた。
ふと、違和感を覚えたのは。
自分の席に立った時だ。
(あれ…)
斜め前の席の机に置いてあったのは、花瓶だった。
花瓶に生けられた黄色や紫色の花。
要さんだったら、ピンク色や真っ赤な薔薇のほうが似合いそうだけどなと思ってしま…。
「あ・・・」
思わず、声が漏れた。
「おはよー」
入口で、要さんの声がする。
要さんは王子のほうに向かって、「ふくふく、おはよー」と言って。
自分の席に来た。
「え、何これぇ」
要さんは花瓶を眺めた。
要さんのことだから、気づいているのか、気づいていないのか…。
机に置かれている花は、恐らく仏花だ。