────なぁ、お前ら。今年の新入生の中にいると思うか?」


いつも生徒会室として使われている部屋に
5つの影が........



「無理なんじゃない?今だって俺たちに怯えてる奴らばっかりだし。」


「女だけはやめろよ!」


「あーまた
りょうちゃんの女嫌いが出た!

僕は女の子の方がいいなぁ

凛くんもそう思うよね?」



「........どうでもいい。」



「まぁどっちにしろ、今のままじゃあの即席の生徒会もダメになっちまうからな。今年は見つけるぞ。」


「確かに笑
俺も生徒会の仕事手伝わされるせいで、
女の子と遊べないんだよね」


「死ね」


「りょーくんひどーい泣」


「チッ どれもこれもあの理事長のせいだ。クソッあん時断っときゃよかった。」


「はは、まぁ良いじゃねぇか。俺らが【陽炎】として動けるのも、あの人のおかげなんだからよ。」


「いえてるね♪」


「じゃあ、行きますか!
早く美人な新入生探したいし。」


「死ね」


「おら、喧嘩すんな」


「楽しみだなぁ♪どんな子がいるか」


「........」


ガチャンッ


静かな部屋にドアの音だけが響いた────