「貸して」
そう言って席を立つと、後ろに回り、ネックレスをつけてくれた。
「良かった。よく似合ってる」
「ゆうちゃん、ありがとう。ホントにありがとう。大事にするね」
「どう致しまして」
デザートのケーキを食べて、コース料理は終了。

「ごめんね。遅くなって。お母さんたち平気かな?また改めて挨拶にはお伺いするからね」
玄関まで送ってくれて、そっとキスをしてお別れ。