そんなある日、見かねた担任からの呼び出し。
「佐伯、興味があるなら受験してみるか?
今の成績なら問題なく推薦できる」
そう言って差し出されたのは南陽大学短期大学部英語文学科。

確かに英語の授業は好きだし、世界の国々にも興味はある。物は試し。それに、幸か不幸か…南陽大学はかかりつけの大学病院。
すなわち、ゆうちゃんの職場。
ゆうちゃんに話すと「南大、受けるの?」って驚いてたけど、結衣なら大丈夫。頑張れって言ってくれた。