そんなある日
「結衣ー。放課後、ちょっと寄り道して行こう」リカが誘ってくれた。
「えっ、何々ー。どっか行くの?」
どこからともなくやって来たあかりちゃん。
嫌いじゃないけど、なんとなく苦手。
「リカー。なんで今日なの?タイミング悪過ぎ」
「えー。うそー。病院?」
「うん。16:30から」
ため息交じりで答えた。
「病院?」
不思議そうに尋ねてくるあかりちゃん。
「うん。月一でね。通院してるの」
「ふーん。病気なの?」
「生まれつきね」

イヤじゃないけど、根掘り葉掘りと詮索されているようで、困る。
そんな様子を見て、リカが気を利かせてくれた。
「じゃあ、遅れないようにね。イケメン先生に宜しくー。行こうあかりちゃん」
そう言って去っていった。