余韻に浸るって訳じゃないけど、なんとなく寝室に向かい、寝転んでみる。
さっきまで、ゆうちゃんと寝ていたベット。
やっぱり不思議な気分になる。
ゆうちゃんの匂いにリラックスしてウトウトしてくる。

「結衣、寝てるの?」
「……ううん。寝かけてた」
「疲れちゃった?大丈夫?」
そう言って、そっと手首を握る。
「脈は大丈夫だね。」
こんな時でも付いて回る私の病気。

そっと抱きつき「ゆうちゃん、好きだよ」って言えば笑って、そんなの知ってるよって答える。

世界中でたった一人、私の全てを知っている人がいる。
それだけで、幸せ。
私はゆうちゃんの彼女。
ゆうちゃんは私の彼氏。