「結衣。ゆーい。起きて」
ゆっくり目を開ける。
「…ねっ、寝てたの?私」
「ちょっとだけね。準備できてる。お風呂行ってくる?」
バスタオルをそっと渡してくれた。
そう言われ、ふと気づく。
そうだ。私、ついにゆうちゃんと……
立ち上がると、下半身に違和感。
足を伝って床に血が落ちた。
「えっ。なっ、何」分からず焦ってしまう。
「大丈夫。結衣が頑張ってくれた証だよ。
片付けとく。お風呂行っておいで」
優しく微笑んで、そう言った。