「キミが、佐伯さんが好きなんだ。僕と付き合ってよ。返事は今じゃなくていいから。考えといて」
突然の告白に驚いたが、冷静すぎる自分にも驚いた。
「気持ちは嬉しいです。でも私なんか辞めた方がいいです。つまらない人間だし、付き合ったらきっと後悔します。だから、すみません」
そう言って頭を下げると足早に図書室を後にした。


この告白があんな事件に発展するなんて、この時は思ってもいなかった。