キミのとなり

「やっと、こっち見た。そっか、そう言うことね。だったら、僕にも責任があるね」
「どう言うこと？」

「僕と結衣とはさ、年が離れてるよね。自分でもびっくりだよ。まさかこんな年下の子に夢中になるなんて。しかも患者さん。それで僕も慎重になりすぎてかもね。あんまりガツガツしてたら、引かれるんじゃないかって」

「そっ、そんなことない！」
「僕がさ、結衣に告白した時、ホントは足が震えてたの知ってる？無理だけど当たって砕けろ。的な感じだったの」
「そうなの？」
「高校生からしたら、もうすぐ30なんて、オッサンでしょー」
「ゆうちゃんは違うよ」
「そぉかな。まっ、でも僕がなかなか、キス以上の事を求めないから不安になったって事でしょ」
無言で頷くしか出来なかった。