キミのとなり

駄目だ。
ゆうちゃんの顔を見ると平静を保てない。
聞きたいような、聞きたくないような。
先に進みたいのか、進みたくないのか。
答えの出ない問いに自問自答して、もう何が何だか自分でも分からなくなっていた。

15分後、Tシャツに短パン姿のゆうちゃんは、お水片手にやって来て、私の前に座った。
「さてと、ココだと話せる？何があった？」
「なっ、何のこと？何も「何もなくないでしょ。」私の言葉を遮り上からかぶせてくる。
「それとも、僕には話せないこと？」
「…………。ごめん。ちょっとだけ待ってね」
深呼吸して、気持ちを落ち着ける。
ダメだ。これ以上、隠せない。そう思った。