「ホント、僕の姫様は手がかかる」

顔を覗き込まれたと思えばその瞬間に唇を奪われる。
「ゆうちゃん…」そんな言葉はいとも簡単に遮られる。
角度を変え何度も暖かなキスが落ちてくる。
抱きしめられたかと思うと
「離れたくないのは、僕も一緒」
耳元で囁くからくすぐったい。

「結衣、そんな顔しないで。また連絡するから。」
そう言って車から降ろされる。
「今日はありがとう。楽しかった。また行こうね」
ゆうちゃんを困らせたくないから笑顔でお別れ。
「おやすみ」そう言って帰っていった。
ゆうちゃんが好き。大好き。
いつか、キスより先に進めますように。