なかなか、終わりそうのない姿を見つめていると、ふと思う。
『ここ、クーラー効き過ぎじゃない?寒くなってきた』無意識の内に、自分の両肩をだき、手でさする。

しばらくすると、吉岡さんが振り向き笑顔でOK印をしてくれた。
「ホント?」
ナースステーションへ身を乗り出すと、
「じゃあ、頑張って勉強しないとね」と吉岡さん。その後ろからは先生も歩いてくる。
「卒業できないと困るでしょ。結衣ちゃんの成績は知らないけど、赤点取らないようにね」とイタズラっぽく笑う先生。
「さあ、行きましょう。ちょうど今から佐伯さんの所に行く予定だったから」
そう言うとおデコに手を置いて
「せめて、テストまでに熱は下げないと。今だって少し寒いんでしょ?」
肩を掴んで、強引に回れ右。
私と吉岡さんと先生。
変な構図(笑)そう思いながら、部屋へ向かった。